和歌山教区布教団では7月27日、「紀南開教布教」を行った。これは過疎対策の一環として、年1度、布教団に所属する布教使が、法座開催が困難な寺院に出講し、現状を視察するとともに法座を開いているもの。
 この日は、午前中に紀南組西法寺(東牟婁郡古座川町)、午後からは同組妙福寺(東牟婁郡串本町)で法座を開催。両寺院は、いずれも過疎地域に属しており、住職不在で長く後継者のめども立たないままご門徒だけで護持されている。
 これらのお寺を支えるご門徒らは法座の開催を大変楽しみにしており、両寺院合わせて約50人が参拝。この日出講した和歌山教区布教団役員の伊井智雄師(本願寺派布教使、和歌市雑賀崎・極楽寺住職)の法話に聞き入った。
 また、紀南組では、過疎化に対応する取り組みを組重点プロジェクトの実践目標に掲げており、現地視察も兼ねて組内僧侶がこの法座開催に参画。開会時の勤行では紀南組の僧侶が雅楽を演奏し出勤、寺院子弟の小学生が調声して「正信念仏偈」を勤めるなどにぎやかにお勤めした。
 現在、過疎化とともに、年々門徒の高齢化も進み、この開教布教の継続も難しくなってきている。